自己再生と個人再生についての用語解説。神奈川県厚木市・横浜市の法律事務所が管理しています。

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FAQ(よくある質問)

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Q.自己再生とは何ですか?

個人再生のことを自己再生と呼んでいる人もいます。

法律の制度で、自己再生という言葉はないので、おそらく自己破産と個人再生が混同されているものだと思います。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.5.21

 

自己破産と自己再生の違い

破産を自分で申し立てるのが自己破産と呼ばれるので、再生を自分で申し立てるのが自己再生と呼んでいるのかもしれません。

ただ、専門家の間では、自己再生と呼ぶことはありません。


自己再生の内容としては、個人再生のことだと考えて良いでしょう。

個人再生は、個人版の民事再生手続きのことで、定着した呼び方です。

自己破産は、借金をゼロにする制度。

個人再生は、借金を大幅に減らす制度です。


 

破産は、財産を処分して債権者に分配する制度、その後に免責されれば借金は払いません。

再生は、財産は維持して借金やローンを減額、分割払いにする制度です。

借金を払うのかどうか、財産を維持できるのかどうかが、自己破産と自己再生(個人再生)の違いといえます。

 

自己破産と自由財産

自己破産と自己再生の違いとして、財産処分の点がありますが、自己破産でも一定の財産は残せます。

自由財産とされるものや、自由財産拡張と呼ばれる制度があります。

手続によっても違うのですが、20万円までの預貯金、保険解約金、自動車などは自己破産でも残ります。

そのため、破産と再生での違いが出てくるのは、これを上回るような財産がある場合となります。

 

免責不許可事由と個人再生

自己破産では、免責不許可事由という制度があります。

ギャンブル、FX、浪費などがあると免責されないリスクもあります。多くの場合には、裁量免責がもらえますが、不許可リスクが怖い場合には、個人再生を選択する人もいます。

不許可事由の程度がひどい場合には、個人再生を選択する方が無難ではあります。

個人再生では、免責不許可事由があっても減額は受けられます。

Q.個人再生は、どのような場合に選択する?

 

自己再生の意味

個人再生のことを自己再生と呼んでしまう人がいるのは、ゲームなどの影響かもしれません。

ゲームキャラクターの能力として、自己再生能力があると呼ばれることがあるので、そのイメージで、個人再生のことを自己再生と呼んでいる人がいます。

ただ、自己再生で検索しても、専門家の間では使われない言葉ですので、個人再生で調べた方が正しい情報にたどり着けると思います。

 


個人再生について詳しく知りたい人は、このサイトの「個人再生とは?」ページをご覧ください。

自己破産について詳しく知りたい人は、ジン法律事務所弁護士法人が管理する自己破産相談サイトをご確認ください。

自己再生として、破産や個人再生を考えているということは、大幅に借金が増えてしまっている状態だと思います。このページを見ているということは、すでに解決への一歩を踏み出している状態です。

先送りせずに、早めにもう一歩を踏み出し、ご相談くださいね。

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