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個人再生相談風景

相談前にやっておいた方が良いこと

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相談前にやっておいた方が良い3つのこと

 

個人再生手続を依頼するつもりで相談に来たものの、相談時に依頼ができないことがあります。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2023.10.11

相談で終了するしかなく、家に帰ってから調査などをして、もう一度、相談と二度手間になってしまうことが結構あります。

ときには、返済が遅れていたりして、依頼までの時間がかかると、督促をガマンしないといけない期間が長くなったりします。

次の3つのポイントは相談前にチェックしておいた方が、皆さまの負担が減ると思います。

1 給料振込先口座のチェック

銀行に住宅ローン以外の借金がある場合の話です。

個人再生の依頼をすると、ローンの支払を止めますので、預金残高があれば借金と相殺されるほか、多くの銀行では、保証会社に借金を移すまで預金口座から出金できなくなります。

出金できない口座に給料が振り込まれた場合、生活ができません。

窓口で個別対応してもらい出金できることもありますが、非常に手間です。

給料振込先口座の銀行に借金がある人は、振込先口座を変更しておいた方がスムーズです。

2 財産額のチェック

個人再生では、借金の金額が減額される基準として、財産額以上の支払をしないといけない、というルールがあります。

※参考「個人再生とは」

相談を受けたものの、この財産額が分からず、減額の予想ができないことがあります。

よく問題になるのは、次の財産。この金額は調査しておいた方が良いかと思います。

  • 退職金見込額(いま辞めたらいくらでるか)
  • 生命保険等(いま解約したらいくら戻るか)
  • 自動車(ローンがない場合で、初年度登録から6年未満、外車など)
  • 不動産(頭金を多額に支払った、繰り上げ返済した、住宅ローンを完済している場合など)

相談時におよその額だけでも分かるようにしておいた方が良いです。

ここを曖昧にして、後から支払見込額が増えてしまう、ということもあります。

退職金見込額は、会社に聞く、規定をチェックするなど、自動車や不動産はネットの一括見積などのメールで構いません。

 

次のサイトなどで無料査定ができます。

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3 不動産登記簿のチェック

住宅ローン条項を使って家を残そうと考えている人は、登記簿謄本(全部事項証明書)を持ってきてもらった方が無難です。

取得する費用(数百円)がない、時間がない、という方は、ローンを組んだときの書類一式があるだけでも違います。

これらの書類から、どのような担保が設定されているのか、確認ができます。

家を残すためには、自宅に他の担保がついていないことが必要です。

「他に担保なんて付けていないぞ?」という人も、銀行でローンを組んだときに、他の借金の精算が含まれていたりすることもあります。

根抵当権でカードローン支払分が含まれていたり、カードローン用の担保設定がされているケースもあります。住宅ローン借り換えがある場合には、借り換え時に他のローンが含まれていないかもチェックされます。

また、共有関係にあるときには、どのような担保の設定がされているかによって、支払額が変わることもあります。

できるだけ、登記に関する書類をお持ちください。

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