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ケース紹介08  H さんの事例 

神奈川県在住 ( 会社員 / 40代 / 男性 )

借入の理由:車検費用・車の修理代 債務総額 900万円
清算価値での弁済


40代の男性の方のケースです。

自動車に関する車検費用や修理費用が足りない時期に、消費者金融から借入をしていました。

消費者金融から一度借りてしまったことで、抵抗が少なくなり、仕事で必要な接待費用等を消費者金融から借りるようになってしまい、いつの間にか借金は900万円になってしまいました。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.29


資産状況

過払い金や生命保険などの財産額の合計は、180万円でした。


手続きの方針・結果

受任後、900万円の債務を利息制限法で計算したところ、残ったのは約700万円。

昔から取引をしていた消費者金融に対しては借金がなくなっている計算のところもあり、個人再生の申立前に、過払い金を取り戻すことに成功しました。

その後、小規模個人再生手続の申立をおこないました。

債権額基準からすると、最低支払額は700万円の5分の1である140万円ですが、上記のとおり、取り返した過払い金や生命保険などの財産額を合計すると180万円の清算価値がある状態でした。

このため、最低支払額は180万円となりました。

180万円を3年間で分割弁済する再生計画案を作成し、認可決定を得ることができました。今後は、1ヶ月5万円弱の支払となりました。
過払い金も返還されたので、いざというときには、過払い金からの弁済も可能です。

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