
ケース紹介
スルガ銀行の個人再生ケース紹介
ケース紹介131 Kさんの事例
横浜市栄区在住 ( 会社員 / 50代 / 男性 )
借入の理由:趣味 債務総額1080万円
横浜市栄区にお住まいの50代男性からの個人再生相談でした。
スルガ銀行に300万円、ニコスにも300万円と7社合計1080万円の借金があって支払えないとの相談でした。
相談の中では、任意整理での可能性も探りました。そこで、まず、筆頭債権者であるスルガ銀行の任意整理の状況から解説しておきます。
スルガ銀行と任意整理
スルガ銀行の借金では、内容によって保証会社が違います。
任意整理の際、交渉相手は保証会社となります。代位弁済といって債権者が代わるからです。
そして、保証会社によって、任意整理がまとまる条件も変わってきます。
代表的な保証会社は次のとおりです。
1. スルガキャピタル
2. ダイレクトワン
3. オリコ
4. エポスカード
任意整理の基本条件
任意整理では、元金を3~5年で無利息分割する合意を目指します。
2023年の時点で、このような合意は、クレジット会社、信販会社との間では成立しやすく、消費者金融では、過去の取引期間等によるという状況です。
では、スルガ銀行の場合はどうかというと、保証会社のほとんどで、5年間(合計60回)の分割払いと、これ以降の無利息(0%)の合意ができやすいです。
例えば、60万円の借り入れがある場合、1万円×60回の返済で合意するという内容です。
エポスカードやオリコ
保証会社がエポスカードやオリコである場合、5年を上回る合意ができることもあります。
クレジット会社の場合、任意整理でも5年を上回る交渉に応じてくれることがあります。エポスカードなどもそのような合意ができている業者である。
スルガ銀行のローンも保証会社がこのようなクレジット会社の場合には、例外的に5年を上回る合意ができることもあります。
エポスカードでは、90回のような長期分割返済ができることもあり、これが成功すれば、90万円の場合、毎月1万円×90回で返済完了となります。
長期返済の利点は「月々の返済額を抑えられること」。期間が長くなることのデメリットは、送金手数料が余計にかかるあたりです。とはいえ、繰り上げ返済もできるので、送金手数料を記にするのであれば、繰り上げ返済で進められば良いことになります。
ダイレクトワンのローン
スルガ銀行の子会社として位置づけられるダイレクトワンは、消費者向けの金融サービスを主に提供しています。
ダイレクトワンはスルガ銀行が提供する人気の消費者ローンサービスです。便利さゆえに、返済に手間取る人も少なくありません。
まず明確に伝えたいのは、返済の延滞は速やかに対応することが最善です。放置すれば、強制的な解約や裁判など、さまざまな問題が生じる可能性が高まります。
返済が滞れば、遅延損害金が発生するほか、督促により、知人や家族に気づかれる危険性、期限利益喪失による一括請求、信用情報への「事故情報」の記載、裁判を起こされれば判決により財産の差し押さえリスクなどが出てきます。
スルガ銀行の個人再生事例
スルガ銀行のローンについて任意整理が難しい場合には、自己破産や個人再生を検討する必要があります。
今回は個人再生により解決した事例を解説します。
相談時には任意整理も検討したものの、スルガ銀行を長期分割にしても、合計1000万円以上の債務があるため、支払いはできないとの結論となり、個人再生を選択しました。
相談者は、もともと電車に乗るのが趣味であり、持っていたクレジットカードでキャッシングをして、新幹線に乗り、国内旅行をしているなどしました。
一度、そのような体験をするとやみつきになってしまい、他社でも借入れをして、新幹線乗車体験、ホテル宿泊体験を繰り返すように。
各社での限度額いっぱいに借りている状況で、これ以上、借金ができない状態になってしまいます。
身の周りの物を処分して返済資金を作ることに。
しかし、ここで、それまで取引があったスルガ銀行から、借り換え用ローンの勧誘がありました。他社からスルガ銀行に借り換えをすれば、金利が下がると考えて、スルガ銀行から320万円を借りて、他社への返済をしたとのこと。
おまとめローンのデメリット
今回のスルガ銀行からの借り入れの趣旨はおまとめローンだったと思いますが、デメリットが出てきてしまいます。
結局、すべての借金を完済することはできず、多額の借入れができた気の緩みから、また国内旅行をしてしまうなどしてしまい、結局、借金は増えてしまったとのこと。
再度の借り入れができてしまうという誘惑がおまとめローンのデメリットです。
その後、2年ほどは、夜勤や残業が多かったので、生活を切り詰めたり、資産を売却するなどして返済資金を出していました。しかし、その後、夜勤がなくなり、手取り収入が減ったことから支払ができなくなり、個人再生の申立をするしかないと考えるようになって相談に来たということでした。
個人再生と退職金計算
退職金も財産になるので、個人再生でも計算が必要になります。職場から証明書がもらえればベストですが、難しい場合には、退職金規程を提出し、自分たちで計算して報告書にまとめます。
退職慰労金規程には、「6ヶ月以上は1年に切上げる」とあるので、相談者の勤続年数は、31年となっていました。
勤続ポイントなどが資料として提示されていたので、ここから算出。
退職金見込額は約560万円という計算になりました。
このうち8分の1が清算価値に加算されます。
過払い金と履行可能性
おまとめローンを利用した際に、高金利の消費者金融を完済していたので調査したところ、若干の過払い金がありました。過払い金を回収してからの個人再生申し立てをしています。
過払い金も清算価値に加えています。
裁判所から履行可能性の補充説明を求められましたが、家計収支の見込み表を提出したほか、不測の事態においては、過払い金等の金融資産からの取り崩しによる支払が可能との意見を出し、履行可能性は十分に認められました。
スルガ銀行は個人再生に反対せず
上位2社の債権者が反対すると、過半数の金額での反対となり、小規模個人再生での書面決議は否決されてしまうリスクがありました。
そこで、給与所得者等再生のシミュレーションをしてみるも、可処分所得が高く、返済額も高くなってしまうことから、小規模個人再生を選択しました。
スルガ銀行のローンについては、スルガキャピタル、中部債権回収と代位弁済、債権譲渡がありましたが、個人再生への反対はありませんでした。
再生計画案による減額
借金は約1080万円に及んでいました。
退職金見込額は高かったものの8分の1に減り、大きな財産はなかったため、借金は、5分の1まで減額する再生計画案を作っています。
216万円まで減らすことができ、800万円以上も借金を減らせることができました。
スルガ銀行の借金や、横浜市栄区にお住まいの方の個人再生の依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。