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ケース紹介28  T さんの事例 

伊勢原市在住 ( 会社員 / 40代 / 男性 )

借入の理由:住宅ローン 債務総額 600万円


神奈川県伊勢原市に居住する40代の男性のケースです。

住宅ローンの滞納があり、銀行から保証会社に代位弁済され、さらに競売申立てまでされてしまったというケースです。

住宅ローン以外の負債が約600万円、どうしても自宅を残したいとのことでした。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2022.7.12

何件もの専門家に相談したものの、話にならない、断られた、ということで依頼を受けました。


個人再生手続では、住宅ローンの滞納がない状態で申立てをするのがベストなのですが、なかには滞納状態のまま申立てをすることもあります。

さらに、今回のように、代位弁済されてしまった後に申立てをすることもあります。

代位弁済後ですと、6か月以内の申立てをしないといけません。

Q.住宅ローン代位弁済後の巻き戻しとは?

 

また、競売手続中だと、その停止手続や、取消手続もする必要があります。


このような厳しいスケジュールの中で、銀行と協議を重ね、何パターンものシミュレーションを出してもらったうえで、再生計画案の提出、認可決定をもらうことができました。

正直な話、競売申立までされていると、個人再生手続で進めるのはかなり大変です(経済的に)。よほどの覚悟がないと挫折しますので、断固たる決意で専門家と連絡を密に取るようにしてください。


資産状況

不動産以外の財産はほとんどありませんでした。

不動産の評価額もオーバーローン。

 


手続きの方針・結果

600万円程度あった借金を約120万円まで減額でき、これを3年間で分割返済するため、毎月の返済額は3万円程度となりました。



伊勢原にお住まいの方ですので、裁判所は横浜地方裁判所小田原支部への申立てとなります。

伊勢原市からも、県央地域ということで、相談、依頼はよくあります。

特に、今回のような競売手続中の再生申立は、ミスが許されませんので、しっかり専門家選びをすることを勧めます。

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