ケース紹介
ケース紹介
ケース紹介46 A さんの事例
秦野市在住 ( 会社員 / 40代 / 男性 )
借入の理由:教育費、浪費、住宅ローン 債務総額 2000万円
秦野市にお住まいの40代の男性のケースです。
秦野市に自宅を所有しています。
住宅ローン以外に2000万円の債務があるという相談でした。
親族からの借り入れが多かったため、事情を確認すると、前職で職場に損害を与えたため、賠償金を準備してもらったという事情でした。
カード債務も多かったので事情を聞くと、給料は、営業報奨金による変動が多い事情がありました。
そのような収入体系だったので、資金繰りのために、カードで補填するのが当たり前になってしまっていました。
そこから、教育費などを足りないときには、カード払い、金銭感覚が麻痺して浪費してしまうようになります。
浪費生活
個人再生では、自己破産とは異なり浪費は不許可事由にはされていませんが、収入に見合わない生活をしていると、履行可能性がないのではないかと指摘されます。
どのような点が浪費なのかというと、これは人それぞれで、収入や家族状況によって変わります。
この方の場合、毎月、数万円は収入の範囲を越えた支出をしてしまっていたとのことでした。
具体的には、毎年2、3回の国内旅行をしたり、ディズニーランドホテルに行ったり、週2回以上の外食していた時期もあったと言います。
自分でも、新しいものを見ると欲しくなる傾向があり、壊れていないのに、テレビや洗濯機、パソコンを買い替え、妻から無駄遣いではないかと言われることもあったそうです。
車を数年程度で買い替え、スマホのゲーム課金もみられました。
収入の範囲であれば、問題にされる支出ではありませんが、借金が払えない状態で、これらの支出をリボ払いなどで払っていると、浪費には見られてしまいます。改善が必要でしょう。
職場での損害
このような生活を変えられず、前職で会社に損害を与えてしまいました。
自分の借金が増える一方で、職場への損害も増えるという状態が続きました。
結局、この損害を補填するため、親族から多額の借り入れをしなければならなくなりました。
解雇されたものの、事情を知って雇い入れてくれる職場があり、そこで再起をはかることになりました。
親族からの借り入れ
個人再生ではすべての債権者を公平に扱うことから、親族・友人・勤務先の債務も含めなければなりません。
その中で、親族からの借り入れが、長期間に渡っていると、金額はいくらなかのか、それは援助や贈与でなく貸し借りなのかを問われることもあります。
ただし、今回は、使途が明確であり、かつ、資金の移動もしっかりと預金通帳に載っていたことから、裁判所でも問題視はされませんでした。
エコキュートと個人再生
債務のなかには、住宅関連費用もありました。
エコキュートもローンを組んでいました。
このような場合に、個人再生をするには、エコキュートローンも対象になります。
他の借金と同じように支払いを止めなければなりません。
その際、エコキュート自体が引き上げられてしまうのではないかと心配する人もいます。
エコキュートは、電気による給湯器。オール電化の家庭で活用されています。これがなくなると、お湯が出ない生活になってしまいます。
このようなローン物件が引き上げられるかどうかは、所有権留保条項がついているかどうか等によります。
契約上、この条項がなければ、ローンは支払停止、減額になっても引き上げはないということになります。住宅関連費用でいうと、太陽光発電設備なども所有権留保がついていないことが多いです。
今回のケースでも、引き上げはなく、そのまま利用できています。
収入見込み
転職直後でしたが、数カ月は安定した収入があったことから、個人再生でも、この収入を前提に履行可能性があると判断されました。
直近3ヶ月の収支を提出しましたが、浪費もなく、落ち着いた生活ができています。
試験積立も問題なくできました。
資産状況
住宅も査定価格をとったところ、オーバーローンで、わずかな保険があるのみでしたので、借金額2000万円の基準である300万円を支払う内容で、再生計画案を作成することになりました。
手続きの方針・結果
2000万円の借金を300万円へ減額する再生計画案を作成しました。
少額債権については、少額債権一括返済の計画案を作成したこと、特別な事情を主張して5年間での弁済にしたため、毎月の支払は5万円弱となりました。
約1700万円の減額効果があったことになります。
秦野市にお住まいの方からの依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。