ケース紹介
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ケース紹介47 M さんの事例
藤沢市在住 ( 派遣社員 / 40代 / 女性 )
借入の理由:教育費、浪費、住宅ローン 債務総額 2000万円
藤沢市にお住まいの40代の女性のケースです。
現在は一人暮らしです。
約500万円の債務があり、支払えないという相談でした。
聞いてみると、過去に裁判を起こされ、調停に代わる決定をもらって解決している事例でした。
この決定に従って、分割払いしていたものの払えなくなり、相談に来たというケースです。
いわゆる債務名義をとられている状態です。
この場合、いつ財産、給料を差押えられてもおかしくない高リスクな状態です。
パチンコによるギャンブル依存症
借金が始まったのは、10年以上前。
実家で生活をしていましたが、子供の養育費用もかかり、生活はギリギリの状態でした。
職場近くにパチンコ屋があり、休憩時間も長い会社だったことから、仕事の休憩中にパチンコを始めてしまいます。
そのままパチンコにはまり、ギャンブル依存症に。
数年後には、消費者金融から借金をしてパチンコに使ってしまうような状態でした。
昔からのギャンブル癖がないのに、簡単なきっかけで始めてしまい、ギャンブル依存症や中毒状態になってしまう人も多いです。
特定調停による解決
ただ、借金が増えていくのを見て、何とかしなければならないと考え、特定調停の申し立てをし、分割払いの合意をしました。しかも、その後は、パチンコは止めることができています。
パチンコによるギャンブル依存的な状態だと、なかなか抜け出せず、破産状態にまでなってしまうことが多いのですが、そこからは自力で抜け出せたのです。
失職による支払停止
特定調停後は、順調に返済ができていました。
しかし、生活状況が一変してしまいます。
勤務先の業績悪化により収入が減り、給料も未払になったため、退職。
実家近辺では転職先が見つからなかったので、神奈川県に一人で転居し、就職しました。
転職までの期間、返済できる余裕もなく支払を止めてしまっていました。
転職により、新生活が安定したと思いきや、体調を崩し、返済は再開できず、仕事も続けられなくなってしまいます。
その後、少しずつアルバイトなどをして生活をしていました。
最近になり、ようやく体調もよくなり、フルタイムの派遣の仕事もできるようになりました。
差押えの予告
そのタイミングで、債権者の弁護士事務所から、実家に電話連絡があり、給料を差し押さえるという話がされました。
差し押さえは避けなければならないと考え、手持ち現金から支払をしたものの、その後も、次の支払はどうするのかという督促が続いてしまいます。
親からもしっかりするよう言われ、差し押さえがされてしまうと、仕事を続けられなくなってしまうと考え、相談に来た上、個人再生を決意しました。
早期申し立て
転職直後であることや、相手も弁護士がついていることから、そこまで差押えリスクは高くないのではないかと感じましたが、相談者は、とにかく差押えリスクに過敏であり、早く申立をしないとストレスに負けてしまいそうな印象を受けました。
そのため、早期申立を優先して進めることとなりました。
簡単な債権調査のみをして、依頼から1ヶ月後には横浜地方裁判所に申立をしています。
履行可能性
実家での生活状況も経緯に出てきたことから、親の介護費等がかからないかどうかの点がチェックされました。
また、子に対する教育費負担についてもチェックが入りました。
ただ、これらの負担は大きく発生する見込みは低く、現状の家計収支では、減額されれば支払いが十分できる状況だったため、履行可能性は認めてもらえています。
資産状況
わずかな預貯金があるのみだったため、債権者への返済額は、借金の5分の1の基準が適用となりました。
手続きの方針・結果
500万円の借金を100万円へ減額する再生計画案を作成して、書面決議で反対もでず、認可されています。
藤沢市にお住まいの方からの依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。