ケース紹介
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ケース紹介54 D さんの事例
茅ヶ崎市在住 ( 会社員 / 40代 / 男性 )
借入の理由:自動車、失職による生活費 債務総額 300万円
茅ヶ崎市にお住まいの40代の男性のケースです。
消費者金融、信販会社に300万円の債務を負っていて払えないという相談でした。
借入理由を聞くと、主に住居費という話でした。
銀行の勧誘でクレジットカード作成
この相談者は、みずほ銀行や横浜銀行での口座作成時、行員に勧められてクレジットカードを作成していました。
もっとも、作成当初は、クレジットカードを使用していなかったという事情があります。
銀行の勧誘でカードを作ったことがきっかけで多重債務になってしまう人が多いです。
銀行という信用、待ち時間での勧誘という状況から言われるままにカードを作ってしまいがちです。
カード自体は作っていても、借金になるわけではありませんが、そこにカードがあることで誘惑に弱い人は借金生活に陥ってしまいます。
生活費不足で知人から借入
収入が途絶えた時期があり、その際の生活費は、知人からの借入で工面していました。
その後、就職できたものの、その時には、知人からの借入れは、200万円程度になっていました。
就職により収入を得たものの、当初の収入は手取り20万円前後。
さらには、領収書の出ない接待交際費については自己負担という扱いでした。
実質的な手取りは17万円を下回っていたという状況です。
このような自己負担部分は、所得税等の収入に課税される税金関係や社会保険料の負担でも大きくのしかかってきます。
結果、生活は苦しくなります。
カードでの生活費支払へ
このような収支状況だと、生活をするのは大変で、返済のために借入をしたり、生活費をクレジットカードで決済するようになってしまいます。
この相談者もそのような多重債務、自転車操業状態になってしまいました。
手元現金が不足した際、クレジットカード決裁で生活費の不足を補うようになります。
収入は少しずつ増加したものの、自宅の賃貸借契約の更新料や車検といった臨時の支出のため借入れすることもあり、債務総額は少しずつ増加してしまいます。
取引のあった貸金業者等からの借入れでは返済を継続できなくなったため、Jスコアのような新規業者からの借入れを開始してしまいます。
しかし、さらに、仕入れ先の変更に伴い接待交際費が増加し、債務の返済が困難となってしまい、相談に来ました。
退職金見込額証明書
相談者は、アルバイトもしたことで、個人再生により減額されれば、返済余力があるという状態でした。
勤務先、バイト先からは、退職金見込額証明書は発行してもらうことができませんでした。
そもそも、退職金制度はなかったのですが、雇用条件通知書の交付や雇用契約書が作成されているような会社でもありませんでした。
勤務開始から長期間が経っているものではないことや、財産が少なく清算価値基準が問題になるケースではなかったことから、退職金については就業規則の提出と報告書による対応で個人再生が進められることとなりました。
滞納税金
未払の滞納税金がありましたが、さほど金額が大きくないこと、分納の事実上の合意ができていることから、履行可能性は認めてもらうことがえきました。
フクホーによる裁判
債権者の中にフクホー株式会社が含まれていました。
同社は、比較的早く裁判を起こしてくる業者です。
裁判後は、任意整理にも応じず、訴えの取下げもしてくれません。
判決を取りにきます。その時点で合意がなければ、給料等の差押にも比較的早く動きます。
個人再生の場合、同社が債権者に含まれているときは、速やかな個人再生の申立、再生開始決定を得ることで差押、強制執行がができないような状態にしておくことが望ましいです。
そのうえで、必要であれば、裁判対応まで弁護士にて進める必要が出てくるでしょう。
本件でも、このような事情から速やかな申立をするとともに、裁判対応も進めました。
手続きの方針・結果
借金額は、約300万円、財産も少ないことから、100万円の最低返済額をを3年間で返済する再生計画案を作成して、認可されました。
少額債権については、初回で一括支払をする計画案にしたことから、毎月の支払い額は約2万3000円に減額できました。
茅ヶ崎市にお住まいの方からの依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。