ケース紹介
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ケース紹介68 ウさんの事例
横浜市神奈川区在住 ( 会社員 / 20代 / 男性 )
借入の理由:ゲーム課金、ガジェット 債務総額 500万円
横浜市神奈川区にお住まいの20代の男性のケースです。
ジャックス、エポスカードなどの信販会社を中心に、債務が500万円以上あり、支払いが厳しいということで相談に来ました。
デジタルツールの支出
当初は、タブレットやパソコンなどのツールを頻繁に買い換えるなどしてしまい、徐々に負債が増えていきました。
数万円程度の買い物をカードを使い何度もしてしまったという取引履歴でした。
このようなガジェットは、最新機器を買った方が良いという考えもあり、仕事やライフスタイルによっては必ずしも浪費とはいえないでしょう。
ただ、その場合でも、使い終わったガジェットを比較的早い段階で処分するなどしないと、家計を圧迫する要因となります。
仕事上であまり関係がないのであれば、最新機種を追いすぎるのはリスクが高い生活です。
スマホゲーム課金
さらに、スマホのゲームに課金するようになってしまい、カードで支払ったり、生活費が不足した際に、キャッシングをして補っていました。
ゲーム課金は、最近の破産・個人再生の借金原因でも比較的目にするものです。
スマホゲームが騒がれ、ゲーム制作会社の株価が上昇した背景には、このような借金での課金があります。
スマホゲームは、依存症になる人も多いです。
その設計も巧妙にされており、依存になる仕組みがこれでもかと使われています。
無料の範囲内で、と安易に手を出して、課金してしまう人が多いのです。
そして、課金すると、そこから加速してしまう傾向もあります。
スマホゲームで何を得られるのか、ちょっと冷静になってみましょう。
何日かログインしない生活をしてみると、スッキリすることも多いです。
アルバイトからの正社員
ゲーム課金と聞くと、課金していない人からすると、ダメ人間であるかのように感じることもあります。
ただ、けっこうな年収の人でも、立場がある人でも、ゲーム中毒のような人はいます。
この相談者も、仕事では、アルバイトから成果を出して正社員となっており、仕事は安定しているものでした。
大手にお勤めでした。
給料からの控除説明
大手の会社だと、給料から各種控除があったりします。
その説明が必要になりますので、給料明細の控除欄は確認が必要です。
労働組合費用や福利厚生費用など内容を説明できるようにしておきましょう。
退職金について
20代なので、現在退職した場合の退職金額が高額になることは考えにくいのですが、個人再生の申立では退職金見込額を示す必要はあります。
清算価値に影響はありませんでしたが、算出が必要でした。
退職金見込額証明書がもらえないケースだったため、規程から算出し報告書にまとめることとなりました。
退職金の計算方法は、
退職手当の基本額=退職日基本給の月額×退職事由別・勤続期間別支給率
により、算出されました。
退職日基本給の月額は、退職手当規定から、表の特定部分を示していきます。
勤続期間の支給率0.6を乗じるなど計算が必要でした。
団体保険について
会社経由で入っている団体保険についても、保険になりますので、解約返戻金等の説明は必要です。
ただ、団体によっては、「保険証券は出ない」と、サービスセンターに言われることもあり、加入のお知らせなどのパンフレットを提出することもあります。
今回、余剰金が出ると配当金が年に一度支払われますが、年度の途中で解約した場合には、返戻金はない保険でしたので、資料を提出しています。
同居家族に秘密での申立
相談者は実家ぐらしでしたが、同居している両親には秘密で手続きを進めたいとのことでした。
同居している父とは家計は別になっていました。
親は、金銭管理に厳しい人で、過去、借金が原因で離婚もしています。
クレジットカードも使っておらず、借金も、借金をする人間も嫌っていました。
相談者も借金のことは伝えることができず、借金や今回の申立のことを知られると、家にはいられなくなる見込みでした。
このような事情の場合には、家族に伝えずに申し立てをするものとしています。
裁判所もやむを得ないとして認可してくれます。
手続きの方針・結果
清算価値は100万円を大きく下回っていました。
そのため、最低支払い額の約100万円の再生計画案を提出、無事に認可、確定となりました。
横浜市神奈川区からの個人再生の依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。