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FXのケース紹介

 

ケース紹介93  Kさんの事例 

厚木市在住 ( 会社員 / 40代 / 男性 )

借入の理由:FX 債務総額1300万円


神奈川県厚木市にお住まいの40代の男性のケースです。

借金の大きな原因は、FXの運用資金をクレジットカードのショッピング枠を利用して捻出したことと、その返済のために借入れを繰り返したとのことでした。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.29

 

住宅ローンを組んで自宅購入

厚木市内に住宅ローンを組んで自宅を購入していました。

収入からすれば、無理のない低い金額でのローン設定で、返済には問題がない見込みでした。

 

FXに手を出し借金

しかし、当時の勤務先の会社が、経営不振のためボーナスカットや給与の支払い遅延などが頻発。

会社だけに頼れないと考え、給与収入以外で得られる収入を模索して、せどりやアフィリエイトなどネットでの副業を探していたときにFXに出会いました。

はじめは小遣いの2~3万円くらいでFXを始めたのですが、ネットの副業では1ヶ月頑張っても数百円から数千円しか稼げなかったのに、FXは短期間で数万円の利益が出せることから、夢中になってしまいました。

利益については、住宅ローンのボーナス払いなどに充てました。

収入を増やすために副業を探す人は増えており、せどりもアフィリエイトも、よく出てくる話です。

しかし、アフィリエイトで成果を出すには時間がかかりますし、せどりも、当初の時給換算では非常に低い金額となってしまいます。

FXはレバレッジをかければ、うまくいけば高額な利益を出せることもあります。しかし、投機行為であり、ギャンブルに近いものなので、当然ながらリスクも大きいものです。

 

 

情報商材費用

証券会社の勉強会に参加したり、ネットで知り合ったFXのトレーダーと交流を始めました。

また、情報商材を買ったり、セミナーに参加するなどして、月に3~5万円くらいの利益を出せるようになりました。

しかし、一方で、1度に10万円位損失が出ることもあり、勝ったり負けたりでした。

もっと大きく稼ぎたいという気持ちが出てきて、海外のFX業者なら、手持ち資金が少なくてもクレジットカードで決済ができ、レバレッジも高いことから、海外のFX業者に口座を開設し、クレジットカードのショッピング枠を利用して入金し、利益分から翌月の債務の返済をするようになりました。

FXで利益が出たら一括で返済するようにしていたのですが、FXで損失が出てしまった場合は、ショッピング利用分の返済をリボ払いに変更し、返済期間を延ばしていました。

FXのような取引で、リボ払いを使い始めると、負けるリスクがさらに高まります。リボ払いの利率換算で、高金利負担が発生すると、資金のコントロールできる範囲が狭まるからです。

 

家族に秘密でのFX

その後、転職し、給与の支払いは安定。

しかし、給与の額は月23万円くらいに下がってしまったため、その後もFXを続けました。

家族にはFXをやっていることは話していましたが、クレジットカードを利用して高額を入金していることは内緒にしていました。小遣いなどを充てても債務の返済に足りないときは、借入をして返済に充てる自転車操業のような状態に。


そのうち、クレジットカードの債務が限度額いっぱいになると、次のカードを作成し、またカードの債務が限度額いっぱいになると、さらに次のカードを作成するという状態になりました。

はじめは月3万円くらいだった返済が、いつの間にか月10万円を超えてしまい、いよいよ返済に困ったのですが、家族にも打ち明けられず。この返済もリボ払いのものですので、高利率の手数料がかかることになります。

実家に援助してもらい、債務の一部を繰り上げ返済したり、低金利の銀行のカードローンで借り替えをして、債務を減らしました。

それでも毎月の返済額は8万円くらいあり、支払いが困難で、FX以外で副業収入のアテもなかったので、FXの損失を取り返すために、次々とクレジットカードを利用して入金するようになりました。

 

限度額変更により支払困難に

数年前から、債務が増えたことが原因で、カードの利用限度額が減ったり、新規のカード作成や借入れができなくなってしまいました。

返済を遅延することだけはないように、実家から援助してもらったり、借入れをして返済していたのですが、そのうちに返済が月20万円を超えてからは、いよいよ支払いが困難になりました。

実家からの援助もこれ以上は見込めませんでした。

家族に事情を説明し、色々と債務整理について情報収集し、個人再生という方法があることを知り、相談に来たという経緯でした。

借金が1300万円というものであり、任意整理で払えるだけの余力はなく、自宅を維持するには自己破産はできない、ということで、個人再生を希望していたケースです。

FXによる借金だと、自己破産の場合には、免責不許可リスクがありますが、個人再生は利用できます。

 

FXの危険性

FXは、競馬、競輪等の他のギャンブルよりは、期待値という点からは利益を得られる確率が高いと言われます。

しかし、投機行為であるのは同じです。

FXで利益を出している人もいますが、レバレッジをかけすぎれば、途中で続けられなくなることも多いものです。

このような投機行為は、仮に利益を出しても、そこで降りることが難しく、つい、「まだ勝てる」と考えてしまい、一気に損失を出してしまうということが少なくありません。

そう考えてしまう気持ちはよくわかります。人間の本質でもあります。

FXの勧誘や情報商材では、これを副業と並べることも多いのですが、とても事業や投資と呼べるものではなく、ギャンブルと並べるべきものとなります。

高金利の借金をしてやるような取引ではないでしょう。

 

 

個人再生での再生計画案による減額

借金は約1300万円。

清算価値となる財産は、数万円のものばかりでした。

借金の5分の1の方が高い金額だったため、そちらが最低支払い額となります。

最低支払い額は借金の5分の1である約260万円。

これを3年間で支払う再生計画案としています。毎月の支払は約7万3000円となっています。

1000万円以上の借金が減ったメリットを得ることができています。

 

 

 

 

最近では、このようなFXやバイナリーオプションなど投機行為で多額の借金を負ってしまい、個人再生の依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。

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