ケース紹介
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ケース紹介71 Kさんの事例
綾瀬市在住 ( 会社員 / 20代 / 男性 )
借入の理由:教育費 債務総額 420万円
綾瀬市にお住まいの20代の男性のケースです。
横浜銀行のほか、アコム、オリコなどのサラ金、クレジット会社を中心に約420万円の借金に膨れ上がってしまい、返済ができないとの相談でした。
銀行のカードローン
現金がない時にほしいものを買うため、横浜銀行のクレジットカードを利用するようになりました。
銀行では、当初は預金を作るためだけだったのに、勧誘を受けるなどしてクレジットカード提携や、キャッシュカード連携でのローンカードを作るなどして、借金に入ってしまう人も多いです。
大手企業などにお勤めの人ほど、このような勧誘を受けやすいでしょう。
当時、買い物に利用していたとはいえ、ボーナスが1回45万円ほど出ていたので、ボーナス払いにして支払っていました。このころは、支払い能力の範囲内でしか使っていませんでした。
ボーナス払いは怖いところもありますが、大手で安定した支給実績があるのであれば、さほど不合理な支払い方法とまではいえません。
クレジットカードによるリボ払い
しかし、そのうちにクレジットカードを使い始め、リボ払いの利用をするようになってしまいます。
毎月の支払い額が一定額で済むため、なんとなく使い続け、残高が増えてしまうのです。
利息や手数料がかからない支払い方法よりも危険度が遥かに上る方法です。
車の部品、洋服、外食代など多くの支出ををカードで支払いました。
月々1万5000円前後の支払いだったので、当初は問題なく支払いができていました。
しかし、そのうちに限度額50万円に達してしまい、月々の支払いが3万円ほどになったころから、支払いが厳しくなってきました。
このころには、自動車ローンの支払もあり、そちらの支払いが月1万8000円ほどあったからです。
給与からなんとか支払いができるというギリギリの状態でした。
おまとめローン
ここで、他の銀行からのおまとめローンで、それまでの借金を一回完済しました。
おまとめローンのメリットはわかりやすさや、内容によって利率が下げられるという点もあります。
デメリットは、完済した業者から再度、借入ができてしまう点。
相談者も、誘惑にまけて、再び借入をしてしまいます。
毎日外食をしたり、趣味の自動車改造に使うパーツを購入したりするため、また銀行やオリエントコーポレーションから借り入れをしてしまいました。
結局、借金が2倍に。
返済のために、別の消費者金融からも借り入れるようになり、月々の返済が10万円を超えてしまい、支払いが困難になりました。
給与明細
最近は、ペーパーレスの関係で、給料明細が発行されない会社も増えています。
個人再生の申立には、給料明細の提出が必要です。
ただ、必ずしも紙でなくても良いです。
データ上のPDFファイルであれば問題ありませんし、なかには、アプリでしか確認できないという場合もあります。
このような場合には、表示画像の印刷でも認められています。
会社によっては、給与明細書発行手数料がかかるところもあり、悩ましいところです。
結婚予定の家計
個人再生の申立では、過去の家計状況を提出します。
そこで、今後の支払可能性をチェックされます。
余力があれば、今後、3年なり5年なりの弁済期間に返済ができるだろうと、履行可能性を認めてもらえます。
余力がない場合には、どのように返済を考えていくのか厳しく追求されることになります。
このような家計状況ですが、過去と将来が大きく違うという場合、問題となります。
たとえば、結婚予定のような場合、生活状況が大きく変わります。
そのため、将来の趣旨見込みも提出するなどします。
今回は、そのような婚約関係の支出があったため、その補足説明、将来の収支見込も説明するに至っています。
結婚の挨拶に伺ったときの交通費や宿泊費の支出説明、入籍して、同居する時期の予定などを説明しています。
同居後も、婚約者は仕事を続ける予定なので、家計の構成としては、婚約者の収入が加わり、他方で支出がどの程度増える見込みなのかの概算を提出しています。
申立時点でもボーナスも年2回安定して支給されていたため、履行可能性については十分認められるとの主張をしています。
個人再生と社宅使用証明
自宅について、賃貸物件であれば、賃貸借契約書を提出します。
家族の所有物件のような場合には、居住証明書に一筆もらいます。
どこに居住しているのかを確定する趣旨です。
社宅、寮などに居住している場合、そのような使用許可書や、これにかわる書類を提出します。
今回は、勤務先会社に作成してもらった在寮証明書があったので、それを提出しています。
滞納税金
数万円ではありますが、自動車税の滞納があったため、その補足説明もしています。
本来、税金の支払いは、債務の返済よりも優先されます。
優先される税金が払えていないということは、個人再生の返済どころではないと判断されてしまうわけです。
もっとも、分納が認められていたり、少額で完済見込みであるときには、滞納税金があっても申立時点では再生手続きが認められることが多いです。
今回も、数万円であり、近い将来に支払見込であったことから、個人再生の手続きは開始しています。
参考リンク Q.税金の滞納がある場合も個人再生は可能ですか?
手続きの方針・結果
大きな財産もなく、借金も500万円未満でしたので、最低支払い額である100万円が返済基準となりました。
約320万円の減額を得ることができました。
綾瀬市にお住まいの方からの個人再生の依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。